12月, 2017年
【たかが歯されど歯】〜歯周病と全身疾患の関係〜 [2017年12月21日]
歯周病は進行すると歯を失うことになるため、それだけでも十分怖い病気です。
しかし、歯周病の怖さは実はそれだけでなく、命に関わるような全身の病気と深い関わり合いがあることです。
例えば次のような病気との関連が報告されています。
■心臓疾患・脳梗塞
血菅の中に入り込んだ歯周病原菌の影響により血管の中に血栓を作りやすくなって、
それが元で心筋梗塞や狭心症のような心臓疾患、そして脳梗塞を起こしやすくなります。
■糖尿病
糖尿病と歯周病との関連は深く、糖尿病の人は歯周病が重症化しやすいと同時に、
歯周病が原因で糖尿病を起こしやすくなることも最近わかってきました。
実際、歯周病の治療を行うと血糖値が安定するということが多く報告されています。
■誤嚥性肺炎
老化現象により反射機能が落ちると、唾液と一緒に口の中の歯周病菌が肺の中へ入り込んでしまい、
肺炎を起こして危険な状態になることがあります。
■早産・低体重児出産
重度の歯周病にかかっている妊婦は早産や低体重児出産を起こしやすくなることがわかっています。
その危険度はタバコやアルコールによる危険よりも高いとされています。
■消化器系疾患
歯周病菌の中はピロリ菌と共通する抗原を持っているものがあり、
胃炎や、胃潰瘍、胃がんの原因となる可能性があると言われています。
■関節リウマチ
歯周病菌が関節の内部へ入り込み、炎症を起こして関節リウマチを引き起こす可能性が示唆されています。
感染対策について [2017年12月14日]
近年新聞紙上にて歯科治療で歯を削る器械、あの嫌われ者のキーンと音がするタービン
という器械を患者ごとに取り換えずに使用することで、
B型肝炎やHIVなど器械を介して患者から患者へ感染させるという報道がありました。
当院では、肝炎やエイズの患者さんなど感染症を有する患者さんを積極的に受け入れております。
ですから、当たり前のように器具の滅菌消毒には十分な体制を整えております。
感染症を有する患者さんを受け入れないとすることは、
感染症にかかっている事を申告しないで治療を受けるという事に繋がり、
感染対策を軽んじ、最悪感染させるという事態を招くことになります。
感染対策に万全を期し、安心安全な歯科医療を提供するために、私たちは考えています。
毎日新聞に私の紹介特集記事が掲載されました [2017年12月06日]
平成29年11月26日発刊の毎日新聞に私の紹介特集記事が掲載されました。
私の活動が毎日新聞の記者さんの目に留まり、記事になるという事は嬉しい限りですが、
自慢するような話ではありません、
私の経歴、感染症患者の歯科医療に携わるようになったか、などが紹介されています。
新聞紙面ですと、1面全部を使っての記事です。私本人もびっくりです。
治療23年、歯科医の信念(その1) エイズ、恐れに負けず
治療23年、歯科医の信念(その2) どの患者も遠ざけず
記事内容は上記のアドレスで見られます。動画もあります。
ご覧下さい。